【小学部】5の話
本日は「5」という数字について、少しお話します。
5倍するとは5を掛けるということですが、もう1つこういう考え方があってもいいと思います。
たとえば、5割とか50%というのは、0.5倍と同じ意味になり、半分になります。5=0.5✕10ですから、5倍するというのを0.5倍してから10倍すると考えてもいいわけです。言い換えると、5倍とは半分にしたものの10倍ということになります。
この考え方が頭に入っていると、偶数の5倍は次のようなイメージでも答えが出せます。
・14✕5 → 14を半分にして7 → これを10倍して、答えは70
・26✕5 → 26を半分にして13 → これを10倍して、答えは130
つまり、半分にして最後に0をつければいいのです。慣れてくれば、次のような計算も簡単に頭の中で出来るようになります。
・824✕5 → 824を半分にして412 → これに0をつけて、答えは4120
・6666✕5 → 6666を半分にして3333 → これに0をつけて、答えは33330
・1842✕5 → 1842を半分にして921 → これに0をつけて、答えは9210
いかがでしたでしょうか。
よくよく考えてみれば、10÷2=5ですから、10倍してから半分にしても、5倍したことになります。その順番を逆にすれば、上記のような半分にしてから10倍するの考え方になります。ちょっとした雑学ですが、知っていることにより、少しだけ計算スピードが速くなります。この少しだけが、中学・高校となっていくにつれて、大きく影響を及ぼしてきます。
これはほんの一例ですが、意外と使われていない算数の豆知識はたくさんあります。あすなろでは、こういった内容も授業の合間に少しずつ紹介していきます。そして、小学生のうちにいろいろな数的感覚を身につけてほしいと思っています。